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僕は常に彼の後塵を拝していた。
1年目は僕と彼の間には7人の男がいた。 2年目にはその7人の男は僕の後ろを走っていたが、先頭の彼の背中はまだ遠かった。 3年目にやっと彼の背中を捉える寸前まで迫ったが最後に力尽きた。 こうして3年間、僕は彼の後塵を拝し続け、彼は王者であり続けた。 中学時代の長距離走の話である。 彼、H君は花形のサッカー部のエースにして男前、もてた。 一方の僕は花のないバスケ部のキャプテンをしていてご存知のように男前ではなく特にもてた覚えもない(笑) 敗者の記憶だ。 昨夜は中学校の同窓会だった。 20年以上振りの同級生がほとんどであった。 懐かしかった。 そして当然というべきか、お互いのイメージは当時のままで止まっていた。 彼らの脳裏に残っていた僕に対する主たるイメージは、「ギターを弾くやつ」と「足が速いやつ」ということだった。 そんなこんなで、部活の練習前や体育の時間における恩田川周辺のランニングでしのぎを削っていた連中と当時の話で盛り上がった。 野球部や剣道部、そしてなぜかブラスバンド部の連中だ。 1年目の長距離走では僕の前を走っていた野球部のK君は当時を振り返り、「恩田川ではHより俺の方が早かった」と言っていた。 かつてよく遊んだA君は「短距離はHより早かった」と勝ち誇っていた。 また、誰かは「Hには負けたくなかったよなぁ…」とも言っていた。 こんな風に、話は昨夜は来ていなかったかつての王者を中心に廻っていた。 みんな、長距離走の本番で彼の前を走りたかったのだ。 だが、彼は長距離走で3連覇を果たし勝者のまま卒業した。 もちろん僕も彼の前を走りたかった。 それは叶わなかったが… ところがである、僕はまったく覚えていなかったが、長距離走とは別に体育祭で1500㍍走というのがあったらしい。 H君は1500㍍も当然強かった。 だが、あまりの強さに恩田川周辺の男たちの間では「打倒H」の機運が高まっていた。 そして、「Hに勝てるのは岡田しかいない!!」 汗臭くてまるでもてない野球部、剣道部、バスケ部の男たちは、唯一ターゲットに肉薄した僕に「打倒H」の期待を託したらしい。 すっかり忘れていたが、彼らと一緒に懸命に走り込んでていたことを思い出した。 ちなみに、女の子たちはH君を応援していたか無関心かのどちらかだったろう… 号砲が鳴る。 スタートからトップをひた走るH君。 彼の指定席だ。 僕はこの時も長距離走と同様にH君の背中を見ながら追走。 僕の指定席だ。 このまま、いつものワンツーフィニッシュで終わりそうだとみんな思った(らしい)。 だが、最後の2周目に入ったところで僕は彼をかわしてトップに躍り出た(らしい)。 そして、グングンと差を広げてトップでゴールインした(らしい)。 もてないチームの想い(ねたみか?)が結晶となって、プリンスH君を打倒した瞬間だった(らしい)。 以上、「心底興奮した!」と言っていた剣道部のS君の記憶だ。 まったく記憶がない僕にはにわかに信じられなかったが、誰かが持参していた卒業アルバム にゴールシーンの写真があったので信じられた、と同時にわずかに記憶が蘇った。 「敗者の記憶」が覆った夜だ。 何だかちょっと誇らしかったが、「勝者の記憶」を持ち合わせていない自分を複雑に思った。 もしかして「負け犬根性」ってやつか… ちなみに、僕、H君の後に続いたのは、僕らの現在のバンドのエンジンにして頭脳であるブラスバンド部所属だったT君だった(らしい)。 君も足速かったのね。 ということで、いい話を覚えてくれていたS君に感謝! ありがとう。 そして、その後のエピソードを少しだけ。 ちょっとした自信を持って高校でもバスケ部に入った僕はチームメイトの身体能力の高さに驚かされ、中学時代はレヴェルの低い争いをしていたことを知ったのです… あはは。 昨日はとても楽しかった。 みんな、どうもありがとう! またいつかどこかで。 ◆本日の一枚◆ “PRIVATE RADIO” by BILLY BOB THORNTON 厳しい時代をサヴァイヴしている連中と酒を酌み交わした後に聴きたくなるのはこんな音楽。 俳優BILLY BOB THORNTONの2001年のアルバム。 ブルースやカントリー&ウェスタンなどルーツミュージックからの影響を強く感じさせる音です。 奥行きのある、時に辛辣な歌詞もいい。 当時の奥さんANGELINA JOLIEを歌った曲もいい曲です。 A WORKROOM公式website
by workroom
| 2008-11-30 17:17
| Ryoji's Room
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